キャンプ場の選び方

キャンプ場をどう選ぶかは、目的地や過ごし方などで変わってきます。初めてのキャンプの場合、できれば車で2時間以内で行ける場所を選びましょう。特にお子さんは長旅は大変です。また、キャンプでは、キャンプ場に到着して行わなければいけないことも多いです。あまり無理をしない場所を選びましょう。

とは言うものの、どんなキャンプ場を選べばよいか分からない場合ということもあると思います。そんな場合は、オート・キャンプ場をオススメします。オート・キャンプ場とは、キャンプサイト、つまりテントやタープを張る場所まで車の乗り入れができるキャンプ場のことです。オート・キャンプ場は一般的に、利用者ごとに区画で区切られていて平らに整備されています。これは、ファミリーやグループ向けに使いやすいように工夫されているからです。利用料金は、一泊二日親子4人で4,000~8,000円程度が中心です。

オート・キャンプ場の良い所は、次の点です。

1.キャンプサイトに車が乗り入れできる

車が近くなので荷物の出し入れが簡単だったり、あまり利用しないものを車にそのままおいておくことができます。また、キャンプ中に車で観光や買い物などにそのまま出かけることができて便利です。

2.設備が充実している

売店やレンタル用品があり、また水洗トイレ、シャワー、入浴設備などが備わっていることも多いです。これらは、経験の少ない初心者やファミリー、グループにとっても心強い設備です。

3.よく整備されている

整備されているということは、危険箇所が適度に減らされているということです。キャンプサイトの整備は安心さに直結します。

※設備内容や整備度はキャンプ場によって異なります。

 

ワイルド派だぜ

キャンプに慣れてくると、より自然に近いワイルドでハングリーなキャンプをしたいという方もおられます。そんな場合でも、ぜひキャンプ場を利用していただきたいと思います。キャンプ場は、安全をはじめいろいろな面での経験・技術・知識をもとに作られています。特に、ご家族、ご近所、仲間などでキャンプに行く場合、参加者の安全や快適性も考えましょう。

また、キャンプをすると、多少なりともその場所の自然環境を破壊します。自然のままの場所にテントやタープを張ると、そのことで空気の通り方や、日の当たり方が変化します。自然というのはとてもデリケートなものですので、ほんの少しのことでも虫や微生物が移動してしまったり、植物同士の力関係が変わってしまいます。例え草一本だけ傷つけたとしても、時間をかけてでき保ってきた自然のバランスや環境に手を加えることになり、元通りには戻りません。キャンプでは、更に、調理や焚き火などで火を使います。だから実際にはもっと大きい影響があります。

キャンプをする人、特に自然の中で過ごしたいと思われる方は、こういったこともぜひ考えていただけれ場と思います。すでにある程度人工的な整備がされ、自然にあまり影響がないということでも、キャンプ場をお勧めします。キャンプ場の中には、自然環境をなるべくそのまま利用して作られているところもありますので、慣れてくれば、そんなキャンプ場を選択することでワイルドでハングリーなキャンプを行うことも可能です。

 

キャンプ場探し

キャンプ場によって異なることとして、一番大きいことは、ロケーションと設備面です。ロケーションとは、海沿い、川沿い、高原、森林などの、立地条件のことです。これはキャンプで、どう過ごしたいかということと関係します。設備面では、ちょっと極端な例ですが、トイレと水道だけしか備わっていないキャンプ場もあれば、逆に各ケビンに豪華な露天温泉が付いているところもあります。キャンプ場によってそれくらいの違いがあるものだと思ってください。

一般的な設備のチェックポイントは、
1.キャンプサイトの地面はなにか(芝生、土、小石など)
2.トイレは水洗やバリアフリー設備か
3.炊事場(特に流し台)の設備
4.管理塔に備わっている設備(売店、レンタル)
などがあげられます。

この中で、特に初心者の方の場合、売店やレンタルがある方がいいと思います。キャンプ場で設営をしたり食事を作るときになって、初めて「あ、あれ必要だった」と気づく場合が、少なからずあるからです。

なお、利用料金は設備が良いキャンプ場だと、当然高くなります。

ちょっと小話

◯キャンプ場の設備はピン・キリ
現在日本では、「キャンプ場」についての法制度はありません。旅館のような法的規制がないので、経営者が「ここはキャンプ場だ」って宣言すれば、それだけでキャンプ場として営業できるわけです。だからキャンプ場によって、ピンからキリ、利用料金も、数百円~数千円までと、幅広いわけです。
そして、安ければ質が悪いというわけでもなく、逆に自然の森林や高原などをそのままの状態で安価に提供している、穴場のようなキャンプ場も、多く存在します。キャンプ場選びは奥が深いです。

◯温泉設備があるか
キャンプ場に目星を付けたら、近くに温泉があるか確認しましょう。キャンプ場内にシャワーや浴場があれば、それを利用することもできます。しかし、これらの設備が全く無いキャンプ場もあります。その場合は、近くの日帰り温泉設備を利用することになるので、営業時間、入浴料金、そしてそこまでかかる時間を必ずチェックしておきましょう。